うちのニャンは10歳の男の子。
もともとは関西に住んでいた時に、子供が拾ってきた猫。
子供には幼い頃から、「犬や猫を拾ってきてはいけません」と
躾をしてきたので、まさかの事態だった。
聞けば、近所の空き地に住み着いた猫の親子がいて、
母猫や兄弟猫が人からもらった餌を食べている中
一匹の仔猫だけは衰弱して、ほったらかされていたのだと言う。
様子を見ながら三日ほど経った時、
いよいよ動かなくなった仔猫を見て
そのまま放置はできなくなったとのことだった。
猫風邪で、目も鼻もグシャグシャになった仔猫。
とりあえず動物病院に連れて行き、処置をしてもらった。
虫下しやノミ・ダニの薬、目薬、風邪薬などの処方で
初めての診察は1万円くらいかかった。
子供はビックリしていたが、いい機会だと思い
「生き物を飼うってことは、こういうことなんだよ。」と伝えた。
しばらく通院が必要となり、体調が良くなるまでは家で面倒を見て
その後は里親を探して飼ってもらおう、という話で落ち着いた。
なのに……
あれから10年、両手の中に収まるほど小さかった仔猫は
4キロを超える大人の猫に成長し、今日も私のベッドでスヤスヤと眠っている。
正直、猫はそれほど好きでもなかった私が
なぜ10年もニャンの世話をしているのか。
なぜ一緒に4回も引っ越しをしているのか。(そのうち1回は飛行機にも乗っている)
本当に人生には不思議なことが起こるもんだなと思う。
現在ニャンは、尿路結石と肛門嚢腫の持病があり、
確実に年老いてはきているが、
少しでも長く一緒に生活できるようにと、
日々体調には目を配っている。
臆病で、甘え下手で、抱っこも苦手なニャンだけど、
今や、私が彼の「おかあさん」であることは、間違いないらしい。
離婚をしたり、子供が巣立ったり、
月日と共に、家族の形が変わっていくことはあっても
「絶対に見捨てない」「どんな状況になっても一緒に連れて行く」
この二つの条件で、猫は信頼してくれるのかなと、、自身の経験から思う。
だってもともとは子供が拾ってきた猫。
私には全く懐かなかったのだから。
「最期まで世話を放棄しない」
生き物にとって最大の安心は、結局そこなのかなと。
自由に泊りの旅行に行けなかったり、経済的にも大変だったりはするし、
私は、猫の全てを許せるような、根っからの猫好きの飼い主ではないけれど
ニャンにとって最期まで「おかあさん」でいてあげることができるように
そこは頑張ろうと思っている。
これからも、ゆるーいニャンとの日常を綴っていきますので
ご興味あればお読みください。
でもね、私
猫アレルギーなんです(´;ω;`)
コメント