自慢することではないけれど、私は転職の回数が多い。
職種は、だいたい子供関係・福祉関係・英語関係で、事務も少し挟んだり。
基本的に、ずっと肉体労働だったが、
アラフォーあたりで早めの更年期障害が始まり、
「いつまでもこれは出来ないなあ……」と考え始めた。
北国へ来て就いた仕事で、図らずも管理者業務をすることになり
自身の職歴の中では大出世となったけれど
睡眠時間が毎日4時間。
結局は、どんどん退職する管理者の、穴埋め要因でしかなく、
会社に壊されてしまう前に退職をした。
各仕事、それぞれ在職期間は長くないが、どの仕事も一生懸命にやってきた。
私はスロースターターなので、仕事に慣れるのにちょっと時間を要するが、
どこへ行っても遅刻や欠勤はゼロで、本当にまじめに取り組んだ。
でも、一生懸命頑張って、仕事をひととおり覚えると
この先の自分の姿が見えてくるというか、いいように利用されているのが分かるというか
「ここは私の求めてる場所じゃない」と気付いてしまうのだ。
で、「来年3月で辞めさせてください」と上司に伝えると
ほぼ100パーセント「なんで??」と驚かれてしまう。
すごく一生懸命に、「この仕事が楽しい!」と思いながら
生き生きと働いているように見えているらしいからだ。
我ながら、そう周りに思わせている自分に対して「すごいね」と笑ってしまう。
まあ、やっている時は全力でやっているので、まんざら嘘ではないか。
子育てがひと段落してからの社会復帰で、ブランクを埋めようと
必死に働いたことが原点なのだが、あれから20年。
天職を見つけることができず、転職を繰り返してきた。
「天職なんて幻想?」と半ば投げやりになったことも二度や三度ではなく
最近はそんな言葉を口にすることもなくなってきていたのに
とうとうその「天職」が近付いてきたかもしれない。
この8月で、いくつめになるかの仕事を退職する。
体も心も悲鳴を上げている。
長く色々な仕事をしてきた経験から、これ以上無理するとどうなるかは分かる。
悲鳴を上げてくれたからこそ、天職が見えてきたということも言える。
走り続けて来た人生に、小休止。
ずっと人に合わせてきた人生はこれで終了。
ここからは新しい生き方にシフトチェンジ。
いよいよ人生の最終章に入れるのかな。
転職人生、お疲れ様。
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